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▶ 健康リスクから理美容師を守る

ヘアカラー剤などの薬剤を使用すると、「痒み」、「痛み」、「発疹」、「腫れ」などの頭皮に炎症が現れるリスクがあります。このリスクは、サービスを提供する側である理美容師にもあり、シャンプーやヘアカラー、パーマなどの施術で薬品を頻繁に使うため、手や腕にアレルギー性のかぶれを発症し、手荒れが重度になると生活に支障をきたすほど、強い痒みや痛みが伴い、それが原因で理容師・美容師の仕事を諦めざるを得なくなる人も決して珍しくありません。そういった面で、薬剤を使わず、洗髪サービスを行わない私たちヘアカット専門店は理容師・美容師の方々にとって、健康を守り、安心できる職場として、一つの選択肢となっています。

QBグループでは、在籍する理容師・美容師に対しては、それ以外にも腱鞘炎など手や腕などへの負担をできる限り抑えるバリカン技術を交えた独自のカット技法を開発し、積極的に伝承する場を設けています。これらの取組みを通じ、健康的に、ながく理容師・美容師の仕事を続けられる環境を整えています。

理容師・美容師の自立支援

安定した生活をするために「手に職をつける」という目的で、理容師・美容師の資格を取得する方は多いです。しかしながら、実際に資格を取って社会に出てみると、学校で学んだ技術だけでは仕事にならず、実践的なヘアカット技術を習得しなければなりません。にもかかわらず「後ろ姿を見て学べ」、「技術を盗め」と感覚的かつ属人的であることが業界では一般的で、体系的に技術を学ぶ機会を提供されている職場はごく稀です。そして、理容師・美容師としてヘアカット技術を習得して自立するには、長期間を要するという現実を目の当たりにして、諦めて異業種に転職する方も少なくありません。
QBグループでは、理容師・美容師に必要なヘアカット技術の早期修得をサポートするために、独自の研修カリキュラムを提供する機関として「LogiThcut PROFESSIONAL STYLIST SCHOOL」を国内外の各拠点に設置して、積極的にプロとしての自立支援を行っています。

やりがいに繋がる評価制度

誰でもやりがいをもって働くためには、能力に応じて正しく評価される仕組みが必要です。しかし、サービス業で店舗別に分かれて働く現場の理容師・美容師にとっては、一緒に働く先輩社員の考え次第で評価が左右され、強い徒弟制度に閉塞感を感じたり、あるいは、売り上げ第一主義に走り、強い競争の中で耐えられず辞めていく方々も多く見受けられます。QBグループでは、店舗毎に分かれて働く現場の理容師・美容師にとって、サービス業や技術者としての専門性を極め、様々な選択肢をもって働き続けられるように、理容師・美容師の評価制度に真剣に取り組んでいます。具体的には、技術者や管理者としての社内資格制度を明確化し、すべての社員が公平にチャレンジできる仕組みを作っています。

環境

▶ 私たちの地球のためにやさしさを

QB HOUSEでは、洗髪サービスを省く代わりに、“エアウォッシャー”という機材を独自に開発して、施術後に毛くずを吸い取るサービスを実施しています。シャンプーをすることで、水道から出るキレイな水だけでなく、洗い流したあとの汚水が必ず発生します。この汚水を、再び水道から出るキレイな水にするために浄水場では多くの電力が必要となります。貴重な水だけでなく、電力さえも無駄に消費することになります。さらに、濡れた髪を乾かすには、一般的にドライヤーを使用するためさらに電力が消費されます。

仮に、あなたが来店時に5分のシャンプー、カット後に再度5分のシャンプー、業務用ドライヤーを10分使用する美容室に、毎月1回行くとすると年間40.56KgのCO2が発生する計算(*1)となります。
QBハウスは、CO2の発生を抑えた地球にやさしい理美容店と言えます。

(*1出典:一般社団法人日本バルブ工業会HP、環境省HP)

水資源の節約と脱炭素を前提としたサービスモデル

地球上にある水のうち、99.23%は海水と氷河です。私たちが利用できる水は0.73%の地下水と0.01%の河川・湖の水しかなく、地球温暖化と人口増加により、2050年には世界人口の4割が深刻な水不足に陥ると言われています。また、一度汚れた水をキレイな水にするには多くの電力を必要とし、それがまた二酸化炭素を多く発生させ、地球温暖化を促進させていきます。QBグループは、限りある水資源を使わない「省資源」なサービスであるだけでなく、汚水を排出しないことで「脱炭素社会」に向けて寄与するサービスモデルでもあるのです。

リユースすることで限られた資源を有効活用

理容師・美容師の作業負担を極限まで減らすことに最重点をおいて製造している独自のユニット家具。その上で、構造を可能な限りシンプルにする工夫により、リメイク再利用へと繋げています。
また従来、お客さまへお渡ししていたクシは、2021年5月より洗浄・消毒し再利用する方法に切り替えることで年間690tのCO2を削減*、さらにバリカンの刃についても研ぎ直しをすることで、ゴミの量を削減しています。
カット練習をするためのウィッグ(人頭マネキン)を廃棄物の削減の取組みとして、無償で理美容専門学校様より提供いただき、研修生たちの練習用として再利用しています。
*2018年6月期~2020年6月期の3期分に使用したクシの平均本数を、環境省発行「平成23年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書の概要」(ポリプロピレンの製造時および焼却時に発生するCO2排出量)に基づき算出

再生可能エネルギーの活用

QB HOUSE 23店舗(2021年9月現在)で、事業活動に利用する電力を、小売発電事業者を介して、岩手県産の風力発電所の自然エネルギーに切り替えています。森林の保有面積が県土の約80%を占める岩手県のエネルギーを利用することで、環境負荷に配慮した持続可能な事業を実現し、そこで暮らす人々の豊かさと快適さを守ります。
利用する電力は岩手県盛岡市の風力発電所「姫神ウィンドパーク」からのものです。出力18,000kWの大きな電力を、岩手県の木々が生い茂る大地を吹きぬける風の力が作り上げる、大自然から生まれるエネルギーです。 契約する23店舗の電力の年間使用量は約320,000kWh、この電力使用量 は 、杉の木のCO2吸収量で計算すると約 11,600本 に相当します。

社会

▶ 組織変革で社会の受け皿に

まだ師弟関係の強い理美容業界においては、人に技術・接客を研修する風土がなく、資格を持ちながらも再就職を諦めざるを得なかった主婦や異業種からの転職者に門戸を開いた社内カットスクール「LogiThcut PROFESSIONAL STYLIST SCHOOL」は、2012年の開校から丸9年となり、そのカリキュラムを修了した人数は2022年5月に550名を突破、社会の受け皿となりました。

また、単に技術や接客だけではなく、研修プログラムを通じて人間的成長も促され、共に働く仲間との関係づくりの基礎も培っています。こうした雰囲気は、ホスピタリティに富んだ社員の醸成にも繋がり、チャリティイベントや体験会、学校への出張講義などへの参加希望者も年々増え、チームワークだけでなくやりがい、働きがいにも繋がっています。

1年目で3割*というこの業界の高い離職率。
かつての私たちも同じ状況でしたが、会社と社員が一丸となって“良い組織づくり”を行ないました。その結果、国内だけでも2200名以上の理容師・美容師が在籍するQBグループの離職率および永年勤続表彰者の累計人数は、業界トップクラスとなりました。

(*出典:厚生労働省「新規短大等卒就職者の産業別離職状況」)

働きやすい環境づくり

QBグループは、老若男女・LGBTQへの垣根なく、全ての理容師・美容師に優しい雇用体系を目指し、持続的な人材の発掘と雇用を推進しています。 業界ではあまり例のない休日の選択制の導入や産休・育休後の職場復帰など、多様な働き方を許容し、これからも働きがいのある環境づくりを継続していきます。

児童特有の病気に対する啓発活動

Children's Cancer Foundation が主催するHair for Hope は、小児がんに関する啓発活動や、治療研究などへの経済的支援を求めるシンガポールで唯一のシェービングイベントです。 「小児がんの子どもたちの笑顔を守りたい・増やしたい」という、その一つの願いを掲げ、参加した人々が皆平等に坊主頭になることで、そのアクションを社会に示すこの機会に、QB グループ は、これからも協賛し続けます。

「QB未来塾」の取り組み

女子小学生がなりたい職業ランキングで常にトップ10入りする「美容師」。その仕事内容を広く知っていただくために朝日新聞社発行「おしごと年鑑」へ協賛。この「おしごと年鑑」は全国の小学校中学校へ無料配布されるほか、全国の書店でも販売されています。また、児童養護施設の子どもたちを店舗に招待し、無償でカットサービスを提供、バリカンでのヘアカット体験を通して理美容業に興味を持っていただく取り組みや、中学校の総合学習の授業の一環として美容師の仕事を通じ「働くこと」とはどういうことかを講義させていただく取り組みを行なっています。さらに、理美容専門学校へ出向き、QBグループの技術をレクチャーし「ヘアカットの楽しさ」を体感していただく出張授業を行なっています。

これらの取り組みは、社会の子どもたちへ“仕事とは何か”を伝える場となっており、施設や学校関係者よりご好評をいただいているだけでなく、10年後の美容師の卵を創出するきっかけにもなっており、担当する私たちには、指導の経験値を高めることにも繋がっています。

ガバナンス

▶ いつの時代も公正公平に

1995年の創業以来、私たちは皆さまの温かいご支援により、無事に四半世紀を迎えることが出来ました。
「失われた20年」「失われた30年」とも呼ばれるバブル崩壊後の社会において、労働環境や地球環境は大きく変化し、それに伴い、社会の考え方や捉えられ方が変わり、法の整備・改正も数多行われてきました。

これまでもそうであったように、私たちは引き続き、移り行く社会・法律の変化に迅速に対応し、コンプライアンスを重視した経営を行なっていきます。

コーポレート・ガバナンス

弊社は社会の変化に迅速に対応できる健全経営を心掛けています。詳細はコーポレート・ガバナンスページ(http://www.qbnet.jp/ir/management/governance.php)をご覧ください。

ディスクロージャー・ポリシー

諸法令や適時開示規則に従った適切な情報開示を行うため、ディスクロージャーポリシー(http://www.qbnet.jp/ir/policy/index.php)を定めています。

職場環境ホットラインの設置

パワハラ・セクハラなど職場内では相談・解決しがたいものについて、いつでも誰でも相談できる窓口として、総務人事部担当者に繋がる内部相談窓口と外部相談窓口に直接相談のできる「職場環境ホットライン」を設置しています。社員がいつでも閲覧できるポータルサイトに連絡先を掲載し周知を図っています。

知的財産管理

海外で事業展開を行っていることもあり、当社ではリスクマネジメントの一つとして、国内外合わせて多くの知的財産が存在します。登録済のものだけでも商標登録89個、意匠登録6個、特許登録2個を有しております。理美容業で、意匠登録や特許登録は珍しいかもしれません。

自然災害発生時の対応

地震や台風、ゲリラ豪雨や大雪などの自然災害発生時は、事前対策や迅速な判断が不可欠となります。当社ではまず身の安全を大前提とし、報告・連絡・相談のフローや緊急時の連絡手段の事前共有、災害発生時のシフト対応方法について予め周知を徹底し、従業員の安全確保に努めています。